
この記事の要点
- 車検 LINE リマインダーは、保有車両の車検満了日をきっかけに、LINE 公式アカウントから案内を送ります。初期値は満了 30 日前で、60 日から 90 日前に変えて使えます
- 送るための前提は 3 つです。正しい満了日、友だちと顧客カードの紐付け(手動)、LINE 公式アカウントの接続です
- 呼び込みリストで「誰に案内するか」を決め、LINE に乗っている顧客にはリマインダーで届け、届かない顧客は電話やハガキで追います
- 文面は店でテンプレートを用意し、顧客名や満了日を差し込んで送ります
- 効果はリンクのクリックと、車検点検呼び込みの状態、そして入庫で確かめます
この記事で分かること
- 車検の案内が届きにくくなっている理由と、LINE を組み合わせる考え方
- 車検 LINE リマインダーが、何をきっかけに、いつ、誰に送られるか
- 送信を成り立たせる前提と、導入でつまずきやすいところ
- 車検点検呼び込みとの役割の分け方と、効果の確かめ方
対象読者:自動車ディーラーのサービスマネージャー、アフターサービス責任者、マーケティング担当|読了目安:約9分
目次
車検の案内が届きにくくなっている
車検の案内は、電話とハガキが中心になりがちです。けれど、電話がつながりにくく、ハガキは届いたかも分からない、という声は少なくありません。転居や宛先の誤りで戻ってくるハガキもあります。
満了日が近いのに、案内が本人に届いていない。この状態が続くと、他店の早期予約の案内に先を越されます。案内を増やそうにも、満了が近い顧客を毎月手で抜き出し、1 人ずつ連絡するのは手間がかかります。
そこで、ふだん使われている LINE にも案内が届くようにします。電話やハガキをやめるのではなく、届かなくなった分を LINE で補う考え方です。LINE なら、顧客は案内への返信で、そのまま日程の相談に移れます。
この記事では、満了が近い顧客に LINE で案内を送る車検 LINE リマインダーの仕組みと、運用の組み立て方を整理します。
車検LINEリマインダーの仕組み
車検 LINE リマインダーは、保有車両の車検満了日をもとに、満了が近づいた顧客へ LINE で案内を送る機能です。担当者が毎月、満了対象を書き出して 1 人ずつ送る手作業を置き換えます。
動きは次のとおりです。
- 保有車両の車検満了日を定期的に確かめ、満了が近づいた車を拾います
- その車の持ち主が店舗の LINE 公式アカウントの友だちで、顧客カードに紐付いていれば、案内を送ります
- 受け取った顧客は、返信でそのまま予約や問い合わせに移れます
送る時期の初期値は満了 30 日前で、60 日から 90 日前に変えて使えます。満了日が正しく入っていれば、対象は満了日から拾われます。忙しい月ほど漏れやすい手作業の抜き出しが要らなくなります。
一方で、何を送るかは店が決めます。文面は店で用意したテンプレートを使い、顧客名や満了日を差し込みます。リマインダーが受け持つのは、満了が近づいた顧客へ、用意した文面を送るという繰り返しの作業です。車検に限らず、点検や記念日などの節目の連絡を仕組みにする考え方は、フォローアップタスクを自動化|ディーラーの追客漏れをなくすで扱っています。
送信を成り立たせる3つの前提条件
リマインダーが届くには、3 つの前提がそろっている必要があります。ここが抜けていると、設定したのに送られない、ということが起きます。
| 前提 | 内容 | 抜けると起きること |
|---|---|---|
| 満了日の登録 | 保有車両に正しい車検満了日が入っている | 対象として拾われず、案内が送られない |
| 友だち追加と紐付け | 顧客が友だち追加し、その友だちが顧客カードに紐付いている(紐付けは手動) | 送り先が分からず、対象から外れる |
| 公式アカウントの接続 | Messaging API を使える LINE 公式アカウントを、Ribbon に接続している | LINE を送れない |
特に気をつけたいのが 2 つ目です。LINE の友だちと顧客カードの紐付けは手動で、受信したメッセージから自動で結びつくわけではありません。来店や整備の入庫のときに QR コードで友だち追加をお願いし、その場で顧客カードに紐付けておくと、リマインダーの対象がそろっていきます。
満了日の正しさも、届くかどうかを左右します。中古車で入ってきた車や、他店で車検を受けた車は、満了日が空欄だったり古かったりしがちです。満了日の手入れが、そのまま案内の届き方になります。
車検呼び込みリストとリマインダーの役割分担
車検まわりには似た機能が並ぶので、役割を分けておくと運用がかみ合います。車検点検呼び込みは、誰に案内するかを決めて進み具合を管理する店の作業リストです。LINE 車検リマインダーは、そのうち LINE に乗っている顧客へ案内を届ける手段です。
- 車検点検呼び込み — 満了が近い対象を月ごとに持ち、未対応、接触、検討、予定、未保有、対象外の状態で進み具合を追います。電話や来店、ハガキも含めた案内の全体を管理します
- LINE 車検リマインダー — 対象のうち、友だちとして紐付いている顧客へ、満了前の案内を送ります
呼び込みリストで今月の対象を確かめ、LINE に乗っている顧客にはリマインダーで一報を入れます。電話やハガキでしか届かない顧客は、呼び込みリストの側で追います。LINE で届く人には自動で、届かない人には人の手で、と分けると、案内の全体から抜けが減ります。

呼び込みの対象そのものの作り方は、顧客の源泉とブランドで絞り込むと狙いがはっきりします。詳しくは車検呼び込み自動作成ルールの設計|源泉×ブランドで対象を絞るで扱っています。
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文面の作り方と送る時期の設計
送る中身と時期は、店が決めるところです。ここの作り込みで反応が変わります。
文面はテンプレートで用意し、顧客名や満了日を差し込みます。「○○様、お車の車検が△月△日に満了します」と、1 人ずつに宛てた形にできます。言い回しは店の言葉で整えます。全員に同じ案内を送るのでなく、ひとりひとりの時期に合わせて連絡する考え方は、One to Oneメール配信とは|ディーラーのDMをひとりひとりにで掘り下げています。
文面を考えるときのこつを挙げます。
- 用件を先に、短く書きます。車検が近いという事実と、予約できるという案内を冒頭に置きます
- お客様にお願いすることは 1 つに絞ります。「ご都合のよい日をお知らせください」のように、返す内容が 1 つなら答えやすくなります
- 送りすぎないようにします。LINE は送りすぎるとブロックされます。満了の案内は満了前の時期に絞り、関係の薄い配信を重ねないようにします
時期は、店の案内の段取りの中で決めます。車検の案内は、満了 3 か月前から段階を分けて始めるのが標準です。2025 年 4 月からは、満了日の 2 か月前から車検を受けても、次の有効期間が短くならなくなりました。早めに案内して、希望の日程を押さえてもらいやすくなっています。リマインダーの日数は、初回の案内に使うのか、電話の打診の前の一報に使うのかで決めます。ピットの混み具合も見て調整します。
LINE の絞り込み配信でも、車検満了月で対象を絞って案内を送れます。満了 3 か月前の月に早期予約の案内をまとめて送り、リマインダーで満了前の一報を入れる、という組み合わせもできます。
導入の段取りと、つまずきやすいポイント
1 度に全部を始めず、効果が読みやすい順に立ち上げます。
- LINE 公式アカウントを接続します。Messaging API を使える状態にし、チャネル ID とチャネルシークレットを Ribbon に登録し、LINE 側に Webhook の URL を設定します。あいさつメッセージなど公式アカウント側の設定は、LINE 公式アカウントの管理画面で整えます
- 友だち追加と紐付けを店の段取りにします。来店や入庫のときに QR コードで友だち追加をお願いし、その場で顧客カードに紐付けます
- 満了日を手入れします。保有車両の車検満了日を見直し、空欄や古い日付を埋めます
- リマインダーを始めます。日数と文面のテンプレートを決めて、送信を始めます
つまずきやすいのは、機能よりデータの側です。満了日が入っていない車、友だちなのに紐付いていない顧客。この 2 つを先に整えておくと、送られないという問い合わせが減ります。
もう 1 つ、リマインダーは LINE に乗っている顧客にしか届きません。友だちでない顧客は、車検点検呼び込みの一覧で、電話やハガキ、来店時の声かけで追います。LINE だけで全部が回るとは考えないことが、取りこぼしを減らすこつです。
リマインダーが受け入れられやすいのは、ふだんから接点のある顧客です。担当が替わって関係の浅い顧客に、車検の直前だけ連絡が届くと、売り込みに見えやすくなります。点検や整備の入庫のときに1 度顔を合わせておくと、満了前の案内がいつもの店からの連絡として届きます。
効果をどう測るか
効果は、送った数ではなく、届いて入庫につながったかで見ます。次の数字を組み合わせます。
- リンクのクリック。誰が読んだかは LINE の仕様上取れないため、Ribbon では本文のリンクのクリックを顧客ごとに測ります。開封の扱いはLINE絞り込み配信の効果測定|配信ごとのクリックで比べるで整理しています
- 車検入庫率。満了対象のうち、自社で車検を受けた割合です。車検点検呼び込みの状態と入庫予定日で追います
- 返信の動き。案内のあとに、受信箱で予約や問い合わせに進んだ顧客の数です
- ブロック数。LINE 公式アカウントの管理画面で確かめます。増えてきたら、日数、回数、文面を見直します
入庫率は商圏や車種の構成で変わるため、他店の数字とは比べません。自店の前の年の同じ月と比べ、届かなかった顧客に届くようになった分を見ます。入庫率の追い方そのものは、車検入庫率を上げる6つの状態管理|取りこぼしを毎週潰すで詳しく扱っています。
Ribbonが備える車検LINEリマインダー機能
Ribbon は、車検の満了前の案内を LINE で届けるために、次の機能を備えています。LINE 連携は有料オプションで、Messaging API を使える LINE 公式アカウントを自社で契約していることが前提です。
- LINE 車検リマインダー(LINE 連携、有料オプション) — 保有車両の車検満了日をきっかけに、LINE 公式アカウントから案内を送ります。初期値は満了 30 日前で、60 日から 90 日前に変えて使えます
- 保有車両 — 顧客の持つ車と車検満了日を管理し、リマインダーの対象を拾う元になります
- LINE のメッセージテンプレート — 文面を用意し、顧客名や満了日を差し込んで送ります
- LINE 受信箱 — 案内への返信を店舗の受信箱で受け、未読の表示、ピン留め、タグ、社内メモで整理します
- 友だちと顧客カードの紐付け — 受信箱で顧客を検索し、人が紐付けます。紐付けた後は、その顧客の担当者に届く形で扱えます
- 絞り込み配信 — 車検満了月や顧客ランク、担当営業、車種名、タグなどで対象を絞って送ります。予約日時を指定できます
- クリック計測 — 配信に入れたリンクのクリックを測ります
- 車検点検呼び込み(有料オプション) — 満了対象を月ごとに持ち、状態と入庫予定日で進み具合を管理します。LINE で届かない顧客を追う側の受け持ちです
料金の目安は料金ページで確認できます。
よくある質問(FAQ)
LINE の友だちになっていない顧客にも、リマインダーは届くのですか?
リマインダーに顧客から返信が来たら、誰が対応するのですか?
保有車両の満了日が古いままだと、どうなるのですか?
まとめ
まず、来月に満了を迎える保有車両の一覧を出し、そのうち LINE の友だちとして顧客カードに紐付いている台数を確かめてください。紐付いている台数が、リマインダーで届けられる範囲です。残りの台数は、電話やハガキで追う範囲になります。この 2 つの数が見えると、友だち追加と紐付けにどれだけ力を入れるかが決まります。
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- ディーラーCRMの選び方|失敗しない7つの判断基準 — 保有車両の満了日と LINE の友だちを同じ顧客カードで持てるかを、CRM を選ぶ前に確かめる基準
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