アフターサービス·2026-10-17

車検呼び込み自動作成ルールの設計|源泉×ブランドで対象を絞る

源泉×ブランドのON/OFFマトリクスで車検呼び込みの自動作成を設定するRibbonの画面
車検点検呼込の自動作成設定。源泉(自社販売、他社販売、サービス入庫、下取り取得)とブランドの組み合わせごとに、呼び込みを自動で作るかを切り替えます。店舗の取扱ブランドは青い背景で示され、チェックが入った状態で表示されます

この記事の要点

  • 満了日だけで作った呼び込みリストには、自社で車検を受ける見込みの薄い車も並びます。源泉とブランドの組み合わせで対象を絞ると、追う相手がはっきりします
  • ルールが 0 件の源泉はすべてのブランドが対象になり、1 件以上ある源泉は ON にした組み合わせだけが作られます
  • 源泉が登録されていない顧客と、メーカー名が空の車両は、絞り込みで落とさずに作成されます
  • 迷う組み合わせは ON に残し、作らない理由をはっきり言える組み合わせだけを OFF にします
  • 設定は 1 度で決めず、毎月の一覧の件数と中身を見て直していきます

この記事で分かること

  • 車検呼び込みを自動で作るときに、対象を絞る必要がある理由
  • 源泉とブランドの 2 つの軸で、作る組み合わせを決める考え方
  • ルールが 0 件のときと 1 件以上のときで、動きがどう変わるか
  • 呼び込みが作られすぎる、作られないときの確かめ方

対象読者:自動車ディーラーのサービスマネージャー、サービスフロント、システム担当|読了目安:約9分

目次

満了日だけで作る呼び込みリストの困りごと

車検の呼び込みリストを満了日から自動で作ると、毎月の対象を手で書き出す手間はなくなります。けれど一覧を開くと、自社で売った覚えのない車が混ざっています。下取りで 1 度入っただけの車や、他店で買われて 1 回だけ点検に来た車も、満了日が来れば同じように並びます。

全部に案内を出せば、ハガキの印刷と郵送、電話の時間、LINE の配信の枠を、見込みの薄い相手に使うことになります。かといって、月初に 1 台ずつ目で見て外すのは手間がかかります。自動で作っているのに毎月手で間引く、という状態になりがちです。

もう 1 つの困りごとは、数字が当てにならなくなることです。反応の見込めない車が対象に混ざると、入庫率が下がって見えます。下がった理由が、案内の不足なのか、対象の混ざり方なのかが分からなくなります。

この記事では、顧客の源泉と車のブランドの 2 つの軸で、呼び込みを作る対象を絞る考え方と手順を整理します。

源泉×ブランドという2軸の考え方

絞り込みの軸は 2 つです。1 つは源泉で、その顧客がどういう経緯で自社の顧客になったかを表します。もう 1 つはブランドで、保有車両に記録されたメーカー名です。この 2 つの掛け合わせで、呼び込みを作るかどうかを決めます。

源泉は顧客ステータスのコードで表します。Ribbon では顧客ステータスを会社ごとのマスタで定義でき、例えば「自社販売」「他社販売」「サービス入庫」「下取り取得」といった区分を置けます。同じ満了の車でも、自社で売った顧客か、整備だけ受けに来た顧客かで、追い方は変わります。

ブランドは、自社で整備の体制があるかどうかで意味が変わります。輸入車ディーラーの保有データにも、下取りやサービス入庫を通じて、取り扱いのないメーカーの車が入ってきます。部品も診断機もないブランドの車検を受けてもらうのは、取扱ブランドとは事情が違います。

2 つの軸を表にすると、判断が見やすくなります。縦に源泉、横にブランドを並べ、交わるところの ON と OFF で対象を決めます。基本の形の一例は次のとおりです。

源泉 \ ブランド 自社取扱ブランド 整備実績のある他ブランド 整備の体制がないブランド
自社販売 ON(最優先で追う) ON 判断(ON 寄り)
他社販売 ON(他社で買われた自社ブランド車) 判断 OFF
サービス入庫 ON 判断 OFF
下取り取得 判断 OFF OFF

考え方は 3 つです。自社で売った車は、基本的にすべて追います。他社で買われた車でも、自社のブランドなら案内します。整備の体制がないブランドは、無理に追いません。

この判断を表として残しておくと、担当者が替わっても、なぜこの組み合わせを追うのかが伝わります。

ルールが0件の源泉はすべてのブランドが対象になる

設定で最もつまずきやすいのがここです。ある源泉にルールが 1 件もなければ、その源泉は「未設定」として扱われ、すべてのブランドが自動作成の対象になります。導入前と同じ動きです。

その源泉に 1 件でもルールを作って保存すると、動きが変わります。ON にした組み合わせだけが作られ、チェックの入っていないブランドは作られなくなります。設定を始めた源泉から順に、絞り込みが効いていく仕組みです。

ここで起きやすいのが、残したい組み合わせのチェック漏れです。自社ブランドだけを ON にして保存すると、それまで作られていた他ブランドの呼び込みが止まります。これは設定どおりの動きで、不具合ではありません。設定を始める源泉では、残したい組み合わせに漏れなくチェックを入れてから保存します。

もう 1 つ覚えておきたい扱いがあります。顧客に源泉が登録されていない場合と、車両のメーカー名が空の場合は、絞り込みで落とさずに作成します。追いたい車を黙って落とさないための扱いです。裏を返すと、絞り込みを効かせたい車には、源泉とメーカー名が入っている必要があります。

絞り込みマトリクスの設計手順

設計は、いきなり全部を変えずに段階を踏むと安心です。順番は次のとおりです。

  1. 源泉マスタを確かめます。自社の顧客ステータスに、源泉として意味のある区分がそろっているかを見ます。区分が粗いと、絞り込みも粗くなります
  2. 取扱ブランドを確かめます。設定画面では、店舗の取扱ブランドが青い背景で示され、チェックが入った状態で表示されます。まずはこれをたたき台にします
  3. 絞り込みを始める源泉を選びます。最初から全部の源泉を触る必要はありません。他社販売のように、放っておくと取り扱いのない車が多く混ざる源泉から始めます
  4. 残したい組み合わせに、漏れなくチェックを入れます。他社販売の行の自社取扱ブランドは、外してしまいがちなので注意します
  5. 保存して、翌月の一覧を見ます。設定は保存ボタンを押して初めて反映されます。翌月に作られた呼び込みの件数と中身が意図どおりかを確かめます

設計のこつは、作らない理由をはっきり言える組み合わせだけを OFF にすることです。迷ったら ON に残します。作りすぎた呼び込みは一覧で外せますが、作らなかった車は一覧に出てこないため、気づきにくくなるからです。

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呼び込みが作られすぎる/作られないときの切り分け

困りごとは 2 つの方向で起きます。作られすぎるか、作られないかです。確かめる順番を決めておくと、現場で迷いません。

作られすぎるときは、絞り込みがまだ効いていない可能性があります。

作られないときは、絞りすぎか、データの抜けを疑います。

どちらの場合も、最初に確かめるのは「その源泉は未設定か、ルールがあるか」です。ここが分かれば、すべてのブランドが対象なのか、絞り込みが効いているのかが分かり、次に見る場所が決まります。

毎月の見直しで設定を実態に合わせる

設定は 1 度で完成させなくてかまいません。最初の設定は仮の答えとして置き、毎月の一覧を見て直していく前提で組みます。

毎月、作られた呼び込みの件数と中身を見ます。前の月より極端に増えたり減ったりしていたら、源泉マスタや顧客の源泉の付け方が変わっていないかを疑います。新しいブランドの取り扱いを始めたら、そのブランドの列にチェックを入れます。取り扱いをやめたブランドは OFF にします。

見直しの時期は、車検の案内の段取りと合わせると無理がありません。満了の 3 か月前から案内を始める運用なら、月初に前月の結果を振り返り、その場で設定を少し直します。年に 1 度まとめて直すより、毎月少しずつ直す方が、設定と実態のずれが小さく済みます。

設定を変えても、進めている案内は消えません。電話をした、入庫予定が入ったなど、進み具合を記録した呼び込みと過去の記録は残ります。変更が効くのは、これから作られる呼び込みの対象です。ですから、完璧な初期設定を目指すより、回しながら整える方が早く形になります。

Ribbonが備える車検呼び込み自動作成機能

Ribbon は、車検の呼び込みを源泉とブランドで絞り込みながら運用する機能を備えています。

料金の目安は料金ページで確認できます。

よくある質問(FAQ)

ルールを 1 件も作らないと、呼び込みはどうなるのですか?

その源泉は「未設定」として扱われ、すべてのブランドの車が自動作成の対象になります。導入前と同じ動きなので、設定を始める前に呼び込みが急に減ることはありません。ある源泉に 1 件でもルールを作ると、その源泉では ON にした組み合わせだけが作られるようになります。

源泉の区分は、自社で決められるのですか?

決められます。源泉は顧客ステータスのコードで、区分は会社ごとのマスタで定義します。自社販売、他社販売、サービス入庫、下取り取得のような区分を置くのが基本の形です。区分を細かくしすぎると顧客に付ける手間が増えるため、呼び込みの判断で分けたい単位にそろえます。

呼び込みが作られない車があるときは、どこを確かめればよいですか?

まず、その顧客の源泉にルールが 1 件以上あり、該当するブランドのチェックが外れていないかを見ます。次に、保有車両に車検満了日が入っているかを確かめます。源泉が登録されていない顧客と、メーカー名が空の車両は絞り込みで落とさずに作成する扱いなので、作られない原因にはなりません。

設定を変えると、すでに進めている呼び込みは消えるのですか?

消えません。電話をした、入庫予定が入ったなど、進み具合を記録した呼び込みと過去の記録は残ります。設定の変更が効くのは、これから作られる呼び込みの対象です。変更した翌月は、一覧の件数と中身を見て意図どおりかを確かめます。

まとめ

最初の一歩は、今月の呼び込みの一覧を源泉ごとに分けてみることです。他社販売とサービス入庫の行に、整備の体制がないブランドの車が何台あるかを見ます。その台数が多い源泉が、最初にルールを作る源泉です。設定を始めたら、翌月の一覧で件数と中身を確かめ、残したい組み合わせが漏れていないかを見ます。


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