マーケティング·2026-10-17

LINE絞り込み配信の効果測定|配信ごとのクリックで比べる

自動車ディーラーのLINE配信効果測定を、タグ絞り込み配信とクリック計測ダッシュボードで可視化するRibbonの画面
絞り込み配信の配信一覧。配信ごとに対象、成功、失敗、クリックの数と作成日時が並び、ログと効果を開けます

この記事の要点

  • LINE 配信の効果は、配信に入れたリンクのクリックで測ります
  • 友だち全員への一斉送信より、顧客の条件やタグで絞った配信の方が、届けたい相手に届き、数字の意味も読みやすくなります
  • タグは、顧客カードにない関心や反応を表すものとして、少数から始めます
  • 送信時刻は予約日時で指定できますが、自動で最適化する仕組みはありません。1 か所だけ変えて送り比べ、人が振り返ります
  • 友だちを顧客カードに紐付けておくと、送った配信が活動履歴に残り、その後の来店や入庫まで顧客ごとにたどれます

この記事で分かること

  • LINE 配信を送りっぱなしにしないための、クリックを軸にした効果の測り方
  • 顧客の条件とタグで配信先を絞る手順と、タグの決め方
  • 予約配信を使った振り返りの段取り
  • 配信の結果を来店や入庫につなげて見る方法

対象読者:自動車ディーラーのマーケティング担当、店長、LINE 運用担当|読了目安:約9分

目次

送信数だけでは配信の効果が分からない

週末のフェアの告知を、友だち全員に LINE で送る。よくある配信です。週明けに、どれだけ効いたかを聞かれると、手元にあるのは何人に送ったかという送信数だけ、ということになりがちです。

そもそも、来月が車検の人にも、半年前に新車を納めたばかりの人にも、同じ文面が届いています。誰に何が響いたのかが分からないので、次の配信をどう変えればよいかも決まりません。

原因は、送り方と測り方が決まっていないことにあります。どの相手に届き、どれだけ反応があったかを、配信ごとに数字で残します。そのための道具が、条件やタグによる絞り込み配信と、リンクのクリックの計測です。

この記事では、絞り込み配信の効果を測り、次の配信に生かす段取りを整理します。

LINE配信の効果はクリックで測る

LINE の配信で、誰が読んだかは LINE の仕様上取れません。Ribbon では、配信に入れたリンクのクリックを顧客ごとに測ります。予約ページや在庫ページへのリンクが押されたかどうかは、関心の強さを表す行動として数えられます。

見る数字は、次の 3 つです。

数字 表すもの 見方
配信数 その配信が届いた人数 比べるときの元の数。絞り込みで意図して減らす
クリック数 リンクが押された回数 関心の強さ。同じ人が複数回押した分も加算される
クリック率 クリック数 ÷ 配信数 配信数の違う配信同士を比べる物差し

比べるときは、クリック率を見ます。例えば仮に、1,000 人に送って 50 クリックの配信と、200 人に絞って 40 クリックの配信があるとします。クリックの数は前者が多いものの、クリック率は前者が 5%、後者が 20% です。配信数の違う配信を、送信数やクリック数だけで比べても、どちらが効いたかは分かりません。ただしクリックは同じ人の複数回も数えるため、少人数の配信では数人が何度も押すだけで率が上がります。率の高い配信は、顧客ごとのクリックで押した人が何人いたかも確かめます。

計測には 1 つ決まりがあります。計測されるのは、カードやボタンに置いたリンクです。テキストの本文に直接書いた URL は、受け取った人に計測用のリンクが見えないよう、書き換えずにそのまま送ります。測りたいリンクは、カードやボタンに置きます。

LINE配信の効果ダッシュボード。配信数・総クリック・クリック率と、URL別クリック数のランキングを表示するRibbonの画面
配信ごとのクリック計測。配信数、総クリック、クリック率と、URL 別のクリック数が並びます。クリック数はカードやボタンの遷移先 URL を計測リンクに置き換えて集計し、同じ人の複数回のクリックも加算されます

一斉送信より絞り込み配信を使う理由

友だち全員への一斉送信を減らし、条件で絞って送る理由は 2 つあります。

1 つは、関係の薄い通知が続くとブロックされることです。先月新車を買ったばかりの人に、新車のフェアの案内を送っても響きません。それどころか、通知を止めるきっかけになります。ブロックされた友だちには、それ以降の配信が届かなくなります。

もう 1 つは、数字の意味が読みやすくなることです。友だち全員に送った配信のクリック率は、誰に効いたのかが混ざって見えません。車検満了月で絞って送れば、そのクリック率が、車検が近い層への響き方をそのまま表します。対象がそろうと、数字が何を語っているかがはっきりします。

絞り込み配信が生きるのは、例えば次のような配信です。

LINE では、響かない相手に送るとブロックされ、その後の案内が届かなくなります。

効果が測れるタグの設計:3つの軸で分ける

絞り込みの条件は、大きく 3 つの軸で考えると整理しやすくなります。

1 つ目は、時期で変わる状態です。車検満了月が代表で、配信のきっかけにしやすい条件です。2 つ目は、あまり変わらない属性です。車種名、顧客ランク、担当営業、都道府県がこれにあたります。この 2 つは、顧客カードの情報をそのまま絞り込みの条件に使えます。

3 つ目が、関心や反応です。試乗会に来た、SUV を検討している、フェアの案内に返信があった、といった、顧客カードの項目にない事柄です。タグはここに使います。受信箱の会話にタグを付けておくと、絞り込み配信の条件として選べます。

タグは増やしすぎないことが大切です。たくさん作っても、付ける手が追いつかず、中身の少ないタグばかりになります。まずは配信のきっかけになるものを少数だけ作り、配信のたびに「このタグで絞れたら便利だったか」を振り返って足していきます。迷ったときは、そのタグが配信の口実になるかで決めると選びやすくなります。

タグは付けて終わりではありません。誰が、いつ、どんなときに付けるかを決めておかないと、付け方がばらばらになり、絞り込みに使えなくなります。

絞り込み配信の作り方:条件の指定から計測まで

絞り込み配信は、条件を指定する、対象件数を確かめる、文面とリンクを用意して送る、結果を見る、の 4 つの段取りで回します。

LINE絞り込み配信の作成画面。車検満了月・顧客ランク・担当営業・車種・タグなどCRMの条件で対象を絞って送るRibbonの画面
絞り込み配信の作成。顧客ランク、紐付け状態、都道府県、担当営業、車種名、車検満了月、タグで対象を絞り、対象件数を確かめてから送ります。カードやクーポンの添付と予約日時の指定ができます
  1. 条件を指定します。顧客ランク、紐付け状態、都道府県、担当営業、車種名、車検満了月、タグを組み合わせて、送りたい層を決めます。条件を指定しなければ、友だち全員が対象になります
  2. 対象件数を確かめます。思ったより多い、少ないと感じたら、条件を見直します。顧客カードの情報で絞るには、友だちが顧客カードに紐付いている必要があります
  3. 文面とリンクを用意して送ります。本文に用件を書き、測りたいリンクはカードに置きます。今すぐ配信するか、予約日時を指定します
  4. 結果を見ます。配信一覧に、対象、成功、失敗、クリックの数が並びます。効果を開くと、クリック率と URL ごとのクリック数を確かめられます

この流れで大切なのは、配信のたびに比べられる単位を作ることです。条件やタグを変えながら送り、結果をクリック率で並べていくと、「車検が近い層には入庫予約のリンクが押されやすい」といった傾向が、推測ではなく記録として残っていきます。

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予約配信はあるが自動最適化はない:週ごとの振り返り

絞り込み配信では、予約日時を指定して送れます。夜に作った配信を翌朝に送る、営業時間外の送信を避ける、週末のフェアの案内を金曜の昼に予約しておく、といった使い方ができます。一方で、反応の良い時刻を自動で選んだり、送り比べの結果で文面を自動で切り替えたりする仕組みはありません。改善は、結果を見て人が回します。

配信のある週は、例えば次のような段取りで回します。毎週送ることを求めるものではなく、送る頻度はブロック数を見ながら決めます。

曜日 やること
月 先週の配信のクリック率を確かめ、結果を記録する
火〜水 反応の良かった条件と文面を元に、今週の配信を組み立てる
木 文面と計測するリンクを用意し、金曜の配信を予約する
金 予約した配信が送られる。結果は翌週の月曜に確かめる

送り比べの代わりになるのは、1 か所だけ変えた配信を重ねることです。先週は「入庫予約はこちら」、今週は「空き枠を確かめる」と、リンクの誘導の文言だけを変えて、同じ条件の相手に送ります。クリック率の差が、その変更の良し悪しを教えてくれます。文面も条件も時刻も 1 度に変えると、何が効いたのかが分からなくなります。

振り返りで見る数字は、次の順に絞ります。

クリック率の良し悪しは、他社の数字と比べても意味が薄いものです。業種も対象も違うからです。自店の過去の配信と比べ、先月より上がったかで見ます。月曜の振り返りでは、なぜこの配信は率が高かったのかをひと言で書いて残すと、次の配信の組み立てに生かせます。

配信を来店・入庫につなげる:顧客カード連携

LINE 配信の最後の効果は、クリックの先にある来店、入庫、成約です。そこをつなぐのが、顧客カードとの紐付けです。

クリックが多くても、来店がなければ意味がありません。逆に、クリックは少なくても、予約に結びつく配信もあります。この結びつきを見るには、LINE の友だちを顧客カードに紐付けておく必要があります。紐付けると、その顧客に送った配信が活動履歴に残り、その後に来店や入庫があったかを顧客ごとにたどれます。担当者が替わっても、何を送ってきたかの経緯を引き継げます。

この紐付けは手動です。受信したメッセージから自動で顧客を特定する仕組みはありません。友だちが増え始めたころに、まとめて紐付ける段取りを組んでおきます。ここを後回しにすると、クリックは測れても、来店とのつながりが追えないままになります。

メールの EDM も使っているなら、ターゲットリストビルダーで EDM の開封やクリックの履歴を条件に顧客を抽出し、アタックリストにして電話で追うこともできます。抽出の結果は、実行した時点の顧客を固定したリストで、あとからデータが変わっても自動では入れ替わりません。配信や電話のたびに、条件から作り直します。

よくあるつまずきも挙げておきます。

Ribbonが備えるLINE配信の効果測定機能

Ribbon は、LINE の配信と効果の確認を、顧客管理と一体で行えます。LINE 連携は有料オプションで、自社の LINE 公式アカウントで Messaging API を有効にしていることが前提です。

料金の目安は料金ページで確認できます。

よくある質問(FAQ)

LINE の開封率は見られるのですか?

Ribbon では開封率は出しません。配信に入れたリンクのクリックを顧客ごとに測り、配信同士の比べ合いはクリックとクリック率で行います。

同じ人が何度もリンクを押したら、クリックはどう数えるのですか?

同じ人が複数回押した分も加算して数えます。ですから、クリック率は押した人の割合ではなく、配信数に対するクリックの回数の割合です。少人数の配信では 1 人が何度も押すだけで率が上がるため、顧客ごとのクリックを開いて、押した人の数もあわせて確かめます。

絞り込み配信では、どんな条件で配信先を選べるのですか?

顧客ランク、紐付け状態、都道府県、担当営業、車種名、車検満了月、タグで絞れます。条件を指定しなければ、友だち全員が対象になります。送る前に対象件数を確かめられます。顧客カードの情報で絞るには、友だちが顧客カードに紐付いている必要があります。

A/B テストで文面を自動で選ぶことはできるのですか?

自動で勝った文面に寄せる仕組みはありません。同じ条件の相手に、誘導の文言など 1 か所だけ変えた配信を送り、クリック率を比べて人が判断します。送信の時刻は予約日時で指定できます。

まとめ

最初の 1 通は、友だち全員ではなく、車検満了月か車種名のどちらか 1 つの条件で絞って送ってみてください。測りたいリンクはカードに置きます。送った翌週に、これまでの全員への配信とクリック率を並べて見ます。その差が、絞り込みを続けるかどうかを決める最初の手がかりになります。


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