
この記事の要点
- ステップ配信は、友だち追加をきっかけに、決めた間隔で順番にメッセージを送る仕組みです
- 間隔は分、時間、日で指定する固定の遅延です。送る時刻を相手ごとに自動で変える機能はありません
- 1 通に 1 つの役割を持たせ、最初は 4 通前後から始めます
- 自動応答は届いた瞬間の受け答え、ステップ配信は時間に沿った案内として分けて使います
- 反応した友だちを顧客カードに紐付けると、やり取りが活動履歴に残ります。紐付けは人が行います
この記事で分かること
- 友だち追加の後に接点が途切れる理由と、ステップ配信で埋められる範囲
- 間隔の数え方と、最初の 4 通の組み立て方
- 自動応答との役割分担と、反応した人を顧客カードにつなぐ手順
対象読者:自動車ディーラーのマーケティング担当、店長、LINE 運用担当|読了目安:約8分
目次
友だちが増えても来店につながらない理由
店頭の QR コードや試乗予約の導線を整えると、LINE 公式アカウントの友だちは増えていきます。ところが、友だち追加の直後にあいさつが 1 通届くだけで、次の案内は月に 1 度の一斉配信まで来ない、という運用になりがちです。追加から次の接点まで数週間が空くと、その間に検討は他店で進んでしまいます。
一斉配信は、全員に同じ日時で同じ内容を送ります。一方で、見込み客の「追加 1 日目」は人によって違う日に始まっています。月曜に追加した人と金曜に追加した人に、同じ日に同じ案内を送っても、どちらかには早すぎ、どちらかには遅すぎます。
この空白を埋めるのがステップ配信です。追加した日をその人の起点にして、決めた間隔で順番に案内を送ります。担当者が 1 人ずつ手で送らなくても、追加された全員に同じ順番で接点が届きます。
車の購入は、試乗、家族との相談、見積の比較と、時間をかけて進みます。1 回の案内で動く人は多くありません。
節目ごとに案内を置き、こちらを思い出してもらう段取りが要ります。この記事では、その段取りの組み方を整理します。
ステップ配信の仕組みと間隔の数え方
Ribbon のステップ配信は、友だち追加をきっかけに動きます。各メッセージの間隔を分、時間、日で指定し、追加された人ごとの起点から順番に送ります。来店や試乗など、友だち追加以外のきっかけで始める設定はありません。
間隔の数え方には注意が要ります。シナリオの編集画面では、1 通目を「友だち追加から何時間後」、2 通目以降を「前のステップから何日後」で指定します。つまり 2 通目以降は、追加日からの通算ではなく、直前の通からの間隔です。
| 何通目 | 間隔の指定 | 追加からの通算 |
|---|---|---|
| 1通目 | 友だち追加から直後 | 当日 |
| 2通目 | 前の通から1日後 | 約1日後 |
| 3通目 | 前の通から3日後 | 約4日後 |
| 4通目 | 前の通から7日後 | 約11日後 |
「追加から 1 週間後に届けたい」なら、前の通からの間隔を足し算で逆算して置きます。ここを取り違えると、狙いより配信が後ろにずれます。
間隔は固定の遅延です。朝によく LINE を見る人にも夜に見る人にも、決めた間隔で同じように届きます。
送る時刻を相手ごとに自動で変える機能や、送信時刻の比較テストの機能はありません。決算期や新型車の発表に合わせて内容を変えたいときは、シナリオの本文を差し替えて対応します。
友だち追加からの4通を組み立てる
シナリオは、ゴールから逆算して、各メッセージの役割を 1 つに絞ると組みやすくなります。1 通に試乗もクーポンも来店も詰め込むと、受け取った人は何をすればよいか迷います。

友だち追加が起きる入口は、来店、試乗予約、車検の案内、イベントなどです。きっかけによって相手の関心は違います。ここでは、店頭や試乗予約の導線から友だちになった見込み客を対象に、試乗予約か見積の相談を目指す 4 通を例に組んでみます。
- 1 通目(追加直後)、役割は安心 — お礼と、この公式アカウントで何ができるかを短く伝えます。在庫の相談、試乗の予約、点検の相談を受けられることを書き、売り込みはまだしません
- 2 通目(前の通から 1 日後)、役割は一歩 — 試乗の予約への導線を 1 つだけ置きます。リンクやクーポンは 1 通に 1 つに絞ります
- 3 通目(前の通から 3 日後)、役割は後押し — 見積だけでも歓迎という姿勢と、来店時の所要時間の目安を伝えます。来店のハードルを下げる内容にします
- 4 通目(前の通から 7 日後)、役割は再喚起 — 在庫の入れ替えや新しいキャンペーンなど、新しい情報を届けます。ここまで反応がなければ、以後は通常の配信に合流させます
組み立てのポイントは 3 つです。1 通に 1 つの行動を置くこと。売り込みは 2 通目以降にすること。最後の通で深追いをやめること。
4 通目まで反応がない人を追い続けると、ブロックにつながります。
車検の案内は、ステップ配信とは別の機能で組みます。Ribbon の車検 LINE リマインダーは、保有車両の車検満了日をきっかけに案内を送ります。初期値は満了 30 日前で、60 日から 90 日前に変えて使えます。友だち追加をきっかけにした育成と、満了日をきっかけにした案内を分けておくと、シナリオが混ざりません。
ステップ配信と自動応答の役割分担
ステップ配信は、こちらから時間に沿って順番に送る仕組みです。自動応答は、相手からメッセージが届いた瞬間に返す仕組みです。2 つを組み合わせると、接点の取りこぼしが減ります。

| ステップ配信 | 自動応答 | |
|---|---|---|
| きっかけ | 友だち追加 | 友だち追加、受信したメッセージのキーワード |
| 送る時期 | 決めた間隔で順番に | 届いた直後 |
| 主な用途 | 段階的な案内 | あいさつ、よくある質問への最初の返事 |
Ribbon の自動応答では、友だち追加直後のあいさつメッセージと、キーワードに一致した受信への定型返信を設定できます。友だち追加の瞬間はあいさつで迎え、ステップ配信の 2 通目以降が案内を引き継ぐ、という並べ方にすると内容が重なりません。あいさつとステップ配信の 1 通目を両方送る場合は、同じ文面を 2 回送らないよう、役割を分けておきます。
込み入った相談まで自動応答に持たせる必要はありません。「試乗したい」「見積がほしい」と届いたら、自動応答で受け付けたことを返し、営業時間内に担当者が受信箱から個別に返信します。自動で返すのは最初のひと言までにして、その先は人が受けると、やり取りが崩れません。
無料デモ受付中:ステップ配信のシナリオ編集、自動応答、受信箱から顧客カードへの紐付けまで、実画面でご案内します。 → お問い合わせはこちら
反応した友だちを顧客カードにつなぐ
ステップ配信は接点を作りますが、それだけでは顧客管理に残りません。配信をきっかけに始まったやり取りを顧客カードへ紐付けて、はじめて活動履歴として店に残ります。
LINE の友だちは、システムから見ると表示名と ID だけの存在です。表示名はニックネームのことも多く、それが顧客台帳の誰なのかを自動で特定する仕組みはありません。紐付けは人が行います。
- 相手から返信が来たら、受信箱で会話を開きます
- 本文の名乗りや、来店時のアンケート、商談の記録と照らして、誰なのかを確かめます
- 受信箱で顧客カードを検索し、その顧客に会話を紐付けます
- 該当する顧客がいなければ、先に顧客を登録してから紐付けます
1 度紐付けると、以後のやり取りはその顧客の担当者に届く形で扱え、送受信の記録は活動履歴に残ります。顧客カードを開けば、LINE でいつ何を話したかが、電話や来店の履歴と並んで見えます。担当が替わっても、新しい担当者はカードを開くだけで経緯を追えます。
反応した見込み客は、追客の候補でもあります。紐付けた顧客を条件で抽出し、フォローアップタスクを自動化|ディーラーの追客漏れをなくすや電話のリストに回すところまで決めておくと、配信が商談につながりやすくなります。
送りすぎを防ぐ目安と効果の見方
ステップ配信でよく起きる失敗は送りすぎです。LINE は生活の中に入り込むチャネルなので、頻度を誤るとブロックされやすくなります。歯止めとして、次を目安にします。
- 最初のシナリオは 3 通から 5 通にとどめ、完走までを 2 週間程度に収めます
- 初日を除いて、1 日に複数通を重ねません
- 最後の通まで反応がなければ、通常の配信に合流させます
この本数と期間は、始めるときの目安です。自店の友だちの反応を見ながら増減します。本数を増やすと、LINE 公式アカウントの月の配信通数も増える点も合わせて考えます。
効果は、測れるものから見ます。誰が読んだかは LINE の仕様上取れないため、Ribbon では本文のリンクのクリックを顧客ごとに測ります。開封の扱いはLINE絞り込み配信の効果測定|配信ごとのクリックで比べるで整理しています。
| 見るもの | どこで見るか | 打ち手 |
|---|---|---|
| リンクのクリック | Ribbon のクリック計測 | 押されない通の内容、順番、リンクの文言を見直す |
| 返信や問い合わせ | Ribbon の受信箱 | 反応が薄い通の役割を見直す |
| ブロック数の増減 | LINE 公式アカウントの管理画面 | 特定の通の後に増えていれば、内容と頻度を見直す |
| 来店や商談 | 紐付けた顧客の活動履歴 | 反応が来店に変わっている経路にシナリオを寄せる |
数字の水準は、他店と比べず、自店の平常時からの変化で判断します。来店という結果は、配信の画面だけでは分かりません。紐付けた顧客の活動履歴と突き合わせて、案内が来店に変わったかを確かめます。
Ribbonが備えるLINEステップ配信機能
LINE 連携は有料オプションで、Messaging API が使える LINE 公式アカウントを自社で契約していることが前提です。
- ステップ配信 — 友だち追加をきっかけに、分、時間、日で指定した間隔で順番にメッセージを送ります。1 通目は友だち追加から、2 通目以降は前のステップからの間隔で指定します。各ステップにはテキストのほか、カードやクーポンを添付できます
- 自動応答 — 友だち追加直後のあいさつメッセージと、キーワードに一致した受信への定型返信を設定します
- 受信箱 — 店舗の公式アカウントに届いたメッセージを 1 か所で受け、既読、ピン留め、タグ、社内メモで整理します
- 顧客カードとの紐付け — 受信箱で顧客を検索して人が紐付けます。紐付け後のやり取りは活動履歴に残ります
- 絞り込み配信 — 顧客ランク、担当営業、車種名、車検満了月、タグなどで対象を絞って送ります
- 車検 LINE リマインダー — 保有車両の車検満了日をきっかけに案内を送ります。初期値は満了 30 日前で、60 日から 90 日前に変えて使えます
- クリック計測 — 配信した本文のリンクのクリックを顧客ごとに測ります
料金の目安は料金ページで確認できます。
よくある質問(FAQ)
ステップ配信で送ったメッセージは、LINEの配信通数に含まれますか?
すでに友だちになっている人にも、ステップ配信は届きますか?
RibbonでLINEを使うには、何を用意すればよいですか?
店舗が複数あります。シナリオは店舗ごとに分けられますか?
まとめ
まず、友だち追加から 2 週間分の案内を、4 通の箇条書きで紙に書き出してみてください。各通に役割を 1 つだけ書き、前の通からの間隔を日単位で添えます。書き出してみると、追加の翌日に何も届いていない、試乗の導線がどの通にもない、といった抜けが見えてきます。その 4 通をシナリオに置き、2 週間後にクリックと返信を見て、反応のない通を 1 つ入れ替えるところから始めます。
あわせて読みたい関連記事
- 自動車ディーラーのLINE公式アカウント活用|車検案内自動化 — 受信箱・配信・車検リマインダまで、LINE活用の全体像
- ディーラーCRMの選び方|失敗しない7つの判断基準 — ステップ配信の反応を顧客カードの履歴に残せるかを、CRM を選ぶ段階で確かめる基準
- フォローアップタスクを自動化|ディーラーの追客漏れをなくす — ステップ配信で生まれた接点を、追客の仕組みに乗せて取りこぼさない
- LINE受信箱を店舗で運用する|未読・ピン留めで取りこぼさない接客 — 反応が届いた後の受信箱の回し方
Ribbonの導入相談・無料デモ
Ribbon(リボン)は、自動車ディーラー向けの統合管理 SaaS です。LINE ステップ配信のシナリオ設計から、無料でご相談を承っています。
- 提供:株式会社DM and T
- 無料相談:https://ribbon-crm.com/#contact
- ナレッジ:https://ribbon-crm.com/knowledge
株式会社DM and Tについて
自動車ディーラー向け統合管理SaaS「Ribbon」を開発・提供する株式会社DM and Tが運営。営業・整備・車検・アフターサービスの実務改善、ディーラーDX、CRM/SFA選定といったテーマで、現場と経営の両方に役立つ記事を発信しています。